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【佐世保GⅢ最終日12R】荒井 完全制覇

 完全優勝で地元記念V。バックで豪快に捲った荒井崇博(45=長崎・82期)が21年11月の武雄記念以来となる通算17度目のGⅢ優勝を決めた。

 レースはスタートで荒井が出て、伊藤―久島―荒井―井上―塚本の九州勢が前受け。これに単騎の小川が続き、後方には小林―平原―鈴木が控えて周回を重ねる。青板過ぎ、かなり早い段階で小林が上昇して伊藤の横に並びかける。赤板で小林が一気に踏み上げ先制を狙うが伊藤は譲らず、出切れなかった小林は伊藤の番手に下りて久島と競る。平原は5番手に車を下げる。井上が平原を押し込んで後位に入ったタイミングで荒井がスパート。井上がしっかりと続いてゴール前は地元両者の一騎打ちに。最後まで脚色が鈍らなかった荒井が井上を振り切り、1着でゴールした。

 インタビューに臨んだ荒井は「レース中はスタンドの声援はあまり聞こえなかったが、ゴールしてから〝良かったぞ〟のファンの声がかかって、うれしかった。伊藤君が思い切って駆けてくれて、競りになった久島君も番手を死守しようと頑張っていた。最後は(井上)昌己と決めたかったので踏ませてもらった」と振り返った。今年2月に佐賀から生まれ故郷の長崎に移籍、初めて迎えた地元記念で最高の結果を出した荒井は、最後まで表情は緩めずにファンに向け「来年こそは何としてもグランプリに出られるように頑張る」と力強く宣言した。

 ◆次走 優勝した荒井崇博は西武園FⅠ(23~25日)、2着の井上昌己は立川FⅠ(28~30日)、3着の小川真太郎は岸和田FⅠ(1月7~9日)へ。

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